中国の常識・日本の非常識
中国では日本では考えれれないことがしばしば起こる。大声でしゃべる、順番を抜かす、タンを吐く…などは定番で、どちらかというとマナーに関することが多い様に思う。私は中国に来てから長くなるので、もう当たり前の日常として馴染んでしまっているが、中国に来て間もない頃は戸惑う事の方が多かったことを思い出す。そこで、当時を思い出して私が日常で感じたマナー以外の中国のビックリ常識をランキング方式でまとめたので紹介しよう。
私が感じた中国びっくり常識 TOP 10
TOP10 一年中スイカがある
毎回宴会の後やカラオケなど、ごく当たり前の様にスイカが出て来るが、よ~く考えて見れば一年中出て来るのである。中国に来て間もない頃は『宴会終了の合図』として、待ち遠しかったものである。因みに私は以前、日本のテレビで爆発スイカのニュースを見た事があり、どうも成長剤を打ち過ぎて切ったら泡がブクブクと出て来る映像であった。それから極力食べない様にしている。
TOP9 『あ”~!?』という恫喝まがいの返しは普通
上海の飲食店の店員やタクシー運転手など、私の発音が悪い時は特に『あ“~!?』と恫喝まがいの発音で聞き返されるのである。右も左も分からない私は、飲食店で言われると即座に日本語と一緒の発音である『麻婆豆腐か青椒肉絲』を注文するハメになるぐらいビビっていたものだ。タクシーで『あ”~!?』と聞くと、すぐに携帯の文字を見せる様にしていた。後々スタッフに聞くのだが、日本語でいう『は⁉』『なに!?』程度の意味だと聞いたが、当初は本当に気持ちが折れたものである。
TOP8 小学生(6歳)から下宿してる衝撃の事実
上記の表は、大卒社会人のアンケート結果で、親元を離れて暮らす時期を表している。なんと、小学生(6歳)から親元を離れて暮らす人が37%、中学(13歳)からを入れると55%と半数を超えている。これは農村出身者に多く見られ、生まれた場所に学校がなく、週末だけ実家に帰るといった生活を強いられるのである。こういった場所が多く点在し、学校側にも下宿施設などがあることも関係しているのだろう。
それにしても6歳といったら、一番親の愛情が欲しい時期であろうに…。とても修学旅行気分ではいられないだろう。
TOP7 偽札はババ抜きゲーム
最近では、電子決済が主流でお札や釣銭を触わる機会すら、めっきり減ってしまったが、以前は偽札がけっこう出回っており、お札で支払いをするとコンビニや小売店ではお札計算機に一回通したり、店員が透かして見たりして、偽札かどうか確かめるのが日常であった。そこで見つかると『これ偽札!使えない。』と普通に突っ返されるだけである。日本では考えられないが、さながらババ抜きゲームであり、突っ返されたら『次はどこで、誰に、どうやって使おうか?』を考え始めるのである。因みに広東省などで、8割程度で偽札が買えるとを聞いた事がある。(つまり偽100元札が80元で買える)
TOP6 幼児の服はお尻が割れている
中国の合理性の表れであろうか!? 幼児服のお尻が割れていて、トイレが簡単に出来るし、オムツ要らずで経済的なのであるwww。よく道端の側溝や、地下鉄のゴミ箱などで、用を足す親子を見る事がある。軽犯罪じゃないのか~!? である。
TOP5 警察は犯人を追わない
たとえ交通ルール違反をして、警察官がそれ見ていて、警察のバイクが横にあったとしても、決して追わないのである。交通の取り締まりは信号待ちで真面目に止まる電動車や車を尋問して捕まえるのみである。逃走したらそれでおしまいである。スタッフに聞くと『防犯カメラ頼み』なのと『下手に追っかけて犯人が事故ってしまうとその警官のせいになる』とのこと。なんとも説明しがたい規則であり、正直者がバカを見る世界である。
TOP4 表札はない
都市部のマンションや、農村の戸建など結構な数を訪問しているが、表札は一度も見たことが無い。元々表札をつける文化もない上に、同じ名前の人が多く、仮に中国で表札を掲げたら「王」や「李」、「張」や「陳」という表札ばかりとなってしまい、逆に混乱が生じてしまうだろう。しかし、配達などは困らないのだろうか???
TOP3 幼少期から火鍋を食べる
重慶限定のあるあるだが、日本人にとっては微辣(ウェイラ:少し辛いレベル)でも食べれない人もいるのに重慶人のスタッフに聞くと『大体5~6歳くらいから食べ始める』とのこと。日本だとバカになると言われ、刺激物は極力避けるが真相は如何に!? 見てる分には『スゲ~~‼‼』である。
TOP2 下着は手洗い
何と‼未だに下着は手洗いするとのことであった。男性用も女性用もである。洗濯機が一家に一台普及している時代に何という時代錯誤なのだろうか!? と聞いた時は結構な衝撃を受けた。理由を聞くと『肌に直接触れるものだから』と言われたが…いずれ手洗いは無くなるのかな!?
TOP1 お隣や近所に挨拶はしない
私が聞いた中で一番の衝撃は隣近所に挨拶はしないということである。『知らない近隣より遠くの知人』ということなのであろう。都市部ではマンションが主流で、扉は隣にあるが、廊下であっても挨拶もしないそうである。よってママ友らしき集団は無く、よく見掛けるのはおじいちゃんおばあちゃんと孫の姿ばかりである。その割に都市部など『隣の子が英会話に通った』などと噂を聞くと、負けじと英会話に通わせたりしながらライバル視し、教育熱心ママとなってゆくのである。面子なのか⁉ 子供の教育には金に糸目を付けない様で、お金が掛かる訳である。
番外編として、コロナ関連でいえば、明日から120万都市ロックダウンとか、故郷に帰るにはPCR検査打てなどWhechat(日本のLINEみたいなもの)一つで全国津々浦々に知れ渡るし、そんな急激な規制にも関わらず、皆さん真剣に守るのである。おそらく教育の段階で政府に逆らってはいけないと言うことを植え付けられているのだろう。
その他、毎日反日映画が流れる、学校にプールは無いしクラブ活動もない、基本ビールはぬるい、乾杯は一人でしない、都合の悪いテレビは突然真っ暗になる、字が読めない人が未だに多い、物乞いもQRを使う、バレンタインは男からなど、色々なびっくり常識があるが、どれも日本人にとっては、驚きの常識である。
ところ変われば常識が変わる
中国に来て様々なびっくり常識に遭遇したが、おそらく中国人が日本に来たら、同じように驚くだろう。お互い様なのである。私の好きな言葉の一つに、”郷に入っては郷に従え” という言葉があるが、まさにその通りだと思う。
訪日する中国人のマナーの悪さに関しても、一言でいうと教育の問題である。高度成長が激しい中国では、急に成金となった人たちが教養もないまま日本や世界各国に旅行に行っているのである。おそらく!おそらくですよ!彼らに悪気は無いはず!? 中国で当たり前と思っている行動を外国でもしてしまっているだけなのだろう。いずれ教育レベルも追い付き、海外文化にも触れた経験のある人たちが増えて馴染んでいくのだろう。且つての日本もそうだった様に。
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