中国 珍道中『今日から君は LV農民工と命名しよう!』

出張体験
スポンサーリンク
30歳の勝ち組上海人スタッフの生態。LV農民工のイラスト
30歳の勝ち組上海人スタッフの生態。『LV農民工』と命名www。

2週間の出張で着替えなしで挑む上海人スタッフ

ある夏真っ盛りの季節、私は通訳の彼と2週間の市場調査に出る事になった。その彼は30歳の上海人。大学は日本の大学を出ており、日本語はペラペラ。英語も流暢に使いこなす優秀な人物である。また、湖南省出身の奥さんは大手企業に勤め、子供は1人で上海の外れに家を持ち、いわゆる勝ち組である。

そんな彼と上海の空港で待ち合わせをする事となったのだが、機内持ち込み用のスーツケースの中身を見ると、着替えが一つも入ってないのである。一つもである。『えッ~!? あなた着替えは!? 』と聞くと『出張は身も心も軽くないと‼ 』と訳の分からない回答…。

私はというと夏なので、ポロシャツと下着とズボン少々で済むのだが、それでもスーツケースは結構パンパンである。洗濯を間に挟む計算なのだが、ほとんどのホテルでは洗濯が出来ない事が多いので、風呂場で手洗いすることになる。今回は2週間なので、どうしても5セットくらい持っていくとそうなってしまう。どうなる事やらだが、とりあえず搭乗したのである。

余談であるが、中国人の『出張時に身も心も軽くする』というのは、結構そこら中で聞く。以前同僚からも、運転手は3日間の出張に、ポーチ1つで来たとか聞いたことがある。出張や旅行に対して、何らかの深層心理があるのだろうか⁉ 謎である….。

彼の経過観察

出張も3日目を迎えた頃、彼を見ると、一張羅の黒シャツのボタンが1つ弾け飛んでいた。小太りの彼は、そこからシャツが開き、肌が見えている。また、よりによって黒シャツだったから、汗で塩がふいて白い汗染みが所々に滲んでいた…『汚ったないな~。なんか服買えよ!ボタンも無いし…下着とかどうしてるの?』と聞くと、『下着は裏と表、前と後ろで使えますよ‼まだ大丈夫!』とキテレツな回答…大丈夫かなあ…。

それから更に数日経ったある日の空港ロビーでの出来事。『トイレ行ってきます!』というので、スーツケースを預かっていて、戻ってきた彼を見ると、うす水色のズボンから、小便の残尿の痕がくっきりと浮かび上がっているではないか⁉ 色が変わっているwww。『はは〜ん、さてはノーパンだったな!」と心の中で思ったのだが、彼の面子と名誉のため‼︎ 必死に笑いを堪えて、態度にも口にも出さなかった。本当は笑い転げたかった!死ぬほど面白かったwwwwww。

更に数日後、残尿の痕にも塩がふいていた‼︎ もう心の中は大爆笑である。笑い死にしそうであるwwwwwwwww。実はどうしても言いたくて仕方がないので、この記事を書いているのかも知れない‼︎

私と彼とは、何でも言い合える仲であったが、さすがに彼の面子のために、残尿だけは、対面で指摘するのはグッと我慢したのである。

ふと足元を見ると…

このような珍道中となってしまったのだが、さすがに1週間を超えたあたりで、現地でTシャツ数枚とズボンを購入していた。このように上海の勝ち組ともあろう人物でもこんな感じである。

ようやく長い出張も終盤を迎えたある日、ふと何気なく彼の足元を見るとルイビトンの靴ではないか⁉『本物か⁉ 』と聞くと『姉がルイビトン に勤務しているので、安く買えました。』と。どうも本物らしい。『出張には着替えなしで、ボタンは飛ぶし、塩はふくし、汚ったないし、靴だけ本物のルイビトン ってどういう事や!? よし!今日から君をLV農民工と命名しよう!』という事になったのであったwww。

コメント