中国 景気低迷&コロナ禍で『日本神話』復活なるか!?

経済
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中国は日本人の想像以上に日本、韓国、欧州、アメリカなど様々な国のブランドが混じり合っている。
中国は日本人の想像以上に日本、韓国、欧州、アメリカなど様々な国のブランドが混じり合っている。

中国は意外とミーハーかも⁉︎

中国では、ブームが起こりやすい。Wechat(日本でいるLINEの様なもの)、株、滴滴(タクシー予約アプリ)、レンタル自転車、スタバなど、知らないうちにネコも杓子も使っていたり、興味を持っていたりする。新規事業も起こりやすいチャレンジできる環境や精神もさることながら、国民も『ブームに乗っからないと損をする⁉︎ という不安でもあるのだろうか⁉︎』 と思うくらいブームに乗っかる。少なからず、拝金主義なので、あながち間違っていない気もするのである。

あえてブームと書いたのは、一旦は利用されるが、激しい競争社会の中で、最初は多くのメーカーが参入するが、すぐに淘汰されるからである。レンタル自転車などは最たる状況であった。いつでもどこでも、乗り捨て可能なレンタル自転車であり、とても便利。まさに猫も杓子も状態となり、街中は赤、青、黄色の自転車で埋め尽くされたが、一年も経たない内に、青色のみとなり、使っている人の数もまばらになってしまった。

技術の発展とともに新しいブームが起こり、国民もそれに乗っかるという少しミーハー的な要素がある様に思うのだが、これも中国の特徴のひとつとして捉えたい。

日本神話は日本人の妄想

中国ではチャイナドリームを掴んだ輩がわんさかいる。我々の想像もつかない様なお金持ちがゴロゴロいる様である。噂によるとその資産は1兆円とか…羨ましい限りである。確かに上海などでは、ポルシェ、アウディー、レクサス、テスラなど、日本で言うカローラ並みに見ることができる。少し言い過ぎであるが…おそらく世界有数の遭遇率であるのは間違いないであろう。

私は『日本車はとても人気で、みんな日本車に乗っている』と思っていた。なぜなら私が中国に来た頃は、訪日する中国人観光客も爆買いしている時期だったからだ。炊飯器、化粧品、オムツ、薬など買い占めるだけ買い占めて帰国する姿がよく報道されていた。

だが、実際に上海に来てみると、車などは欧州系が占めており、日本車はかなり少ない。そこにEV車の割合が増えて来たので、益々日本車を見かける機会は減ったのである。想像するに、中国は面子の国、面子を保つには『大きくて、重くて、頑丈な車』が人気で『小さくて、軽くて、安全』な日本車は後塵を拝している様である。

車について、大昔に読んだ面白い記事を思い出したので紹介したい。

ある男性が彼女の父親に結婚報告をした時に、父親から『君は車は何を乗っているのかね?』と聞かれ『トヨタです』と答えると『うちの娘を殺す気かね!? 』と激怒されたらしい。昔、TV番組でトヨタ車とアウディー車で衝突実験をしたところ、トヨタ車が大きく壊れたのに対して、アウディー車は全く壊れなかったらしい。安全確保の考え方の違いであるのだが、中国では『大きくて、頑丈で、強い‼ 』ものがエライのである。

少し話が逸れてしまったが、車以外にも、化粧品、服飾、家電製品、家具、靴などあらゆる分野でも、日本商品がトップという訳ではなさそうである。個人的な印象だが、中国では、欧州が1番手のブランド、日本は2番手~3番手、その他アメリカ、韓国などが人気順の様な気がする。よくよく考えてみれば、それもそのはず。大雑把に言えば、中国にとって欧州は物理的に隣国であり、日本人が考えるよりも馴染み深い。また、近年は中国マネーの傘下になった欧州企業も多いので、更に馴染み深くなっているかも知れない。

いずれにしても、日本が一番であるという神話は、日本人が考える妄想となっている気がするが『日本製品の品質はとてもよく、信用できる』ということは定着しているのは間違い無く断言できるのである。

景気低迷&コロナ禍で日本神話復活なるか⁉︎

近年の中国は『ニューノーマル(新状態)』という言葉をよく耳にする。中国経済が高度成長期を終えて中高速成長期という新たな段階に入っていることを示す経済用語である。それでも成長率は6%と発表している。現実を見ていると眉唾ものであるが、公式データとして公表されているので信用するしかない。

また、ここに来てコロナ禍である。まさに泣きっ面に蜂で、世界中が不景気に陥ることは火を見るより明らかである。

一方で、中国の景気が停滞気味となったら『日本にはチャンス』と言われている。なぜかというと、中国のお金持ちは「今のご時世、目立たない様に、ポルシェではなくレクサスで我慢するか…」という発想になるからと言われている。2番手、3番手の日本がもてはやされる可能性があるという。

また、コロナ禍で露呈してしまった中国の品質問題。中国が外交戦略として、世界各国に送ったマスクや医療機器など、不良品の山で返品されるという珍事は、あまりにも有名になってしまった。改めて中国製品の品質の悪さを世界中が認識したのである。

衣服や化粧品などは問題ないが、命に関わる商品・製品は全く別物である。『多少高くても良い物でないと意味がない』ということを、世界中が改めて認識させられたのである。

世界中で品質には定評のある日本。『景気停滞&コロナは日本にとってチャンス‼』を信じて日本神話復活を実現したいものである。

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