中国って安全なの? 危険なの?
皆さんの持つ中国に対するイメージはどの様なものだろうか!? 日本で日々流れるニュースから想像するに、『マナーが悪い』『常識がない』『爆買い』『中国マネー』『中国共産党』『習近平』など、あまりいいイメージは持たれていないだろう。世界調和が求めれるこの時世に、最近は逆行する様な傍若無人振りにも賛同はできないであろう。もちろん、良いイメージも持たれている方もいるであろうが、大多数の方々は悪いイメージを持たれているのではないだろうか⁉︎
当然、この様なイメージの中国だから、治安も悪く危険であろうと思われるのは無理がない。しかし実際はというと、実は非常に安全である。夜中でも女性一人出歩いていても全く問題ないし、長く中国にいるが殴り合いの喧嘩すら見たことがないくらい安全と感じる。日本と遜色ないと感じる人も多い。
ここで言う安全というのはマナーとは切り離して考えている。大声で喋る、順番は抜かす、道で痰を吐いたり、夏などは上半身裸は当たり前で、マナーはとても良いとは言えないwww。
なぜ安全なのかと不思議に思い、上海の中国人スタッフに尋ねると『防犯カメラが世界一多いこと』と『警察沙汰になると、拘置所で何されるか分からない恐怖』だと言う。公安も中国共産党が牛耳っているが、重犯罪ともなると「2週間で死刑」とか「世界一死刑囚が多い」と言う噂もあるが、もちろん公表はされない。人間誰しも分からないことに恐怖を感じるという一面がある。よくよく考えたら公表しないと言うのはかなりの犯罪抑止効果があるのではないか!? 実は優れた政策かもしれないwww。
私の雲南へ行く時の唯一の願い
上記で述べた様に比較的安全な中国で、物々しいタイトル『地獄絵図』とは想像すらつかないだろう。しかしそれは雲南の地方空港に降り立った時から始まる悲惨な物語となるのである。
雲南省といえば、澄み切った空気、燦々と輝く太陽、広がる青空、大自然が多く残り、観光名所が多くあるエリアである。省都の昆明空港を経由し、そこから地方へ別フライトで向かうのだが、昆明市の標高は1800mあり、地方へ移動するたびに標高が下がるイメージである。昔、ある先輩が昆明に降り立った瞬間から高山病みたいな症状が出たのを思い出す。おもわず「弱っ‼︎」と思ってしまったwww。
私は雲南へはかなりの回数来ているが、一度も観光は行ったことがなく全て仕事である。よって私の雲南に行く時の唯一の願いは『酒の席だけは避けたい』である。こんな私の唯一の願いも裏腹に事は進むのである。
中国の地獄絵図とは!? これだ‼︎
夜の7時頃、雲南のプーアール茶で有名なプーアール市の空港に降り立ってわずか10分後、私は地獄絵図を見ていた。
その日は、重慶から移動し、昆明空港を経由して、プーアール空港に降り立った。あとはホテルに行くだけと思ったら、雲南の代理店の担当が迎えに来ていると突然連絡があった。空港の外に出ると、既に待機しており車に乗った。『おいおい、初日から酒はもうええで~』と言っている間に10分程度で会場に到着した。
到着していきなり、何やら会話を始めたと思ったら、右奥の女性がいきなりコップ一杯の米酒を一気飲みし、グラスを机に叩き置いた。その時の音が『カ〜ン‼』。私にはゴングに聞こえて背筋がゾ~ッ!!とした。この時点で相手は戦闘モードであることが分かったからである。
思わず写真をとったのが下の写真。私が考える地獄絵図である。お分かりになるだろうか⁉
パッと見は何の変哲もない飲み会の写真に見えるだろうが、とんでもない‼ 巧妙に仕組まれた罠が至る所にあり、これから起こりうる地獄を暗示しているのである。人間誰しも分からないことに恐怖を感じる動物……これから起こる予想だにしない世界に身震したのを思い出す。
何が地獄絵図か、少し分かる様に解説しよう。
まず、左側のいかにも悪だくみをしてそうな笑みを浮かべているオッサン2人、少数民族の社長と代理店担当者である。そして、その前にトランプが置かれている…ゲームだろうと予想がつく。次に右奥の2人の美女(写真には写って無いがもう一人いる)。美女でなくても女性であればいいのだが…世間で言う白酒要員である。基本お酒が激強!! 飲ませ上手という特殊能力を持っており『客人を潰せ!』と指令を受けている。後々その能力をいかんなく発揮する事となる。そして最大の地獄は、少数民族社長手前の洗面器。白い液体が入っている。予想通り、白酒の一種で米酒(ミージョウ)である。38度と度数は白酒より少し低めであるが、量が量である。これを若いスタッフ2人と私、合わせて3人で迎え撃つのである。食事はなくつまみ程度… 潰す気満々である。
『まだプーアール空港に着いて10分だっちゅーの💢せめて食事だろう💢💢』
そんな願いも虚しく、ゴングが鳴ると同時にトランプが配られた。1人1枚。どんな内容か忘れたが、ほんの1分程度で、負ける人が決まるゲーム。負けると、一気飲みをしなけらばならない。負けた人は、洗面器に入った米酒を『一口、二口、三口』の選択肢から選び、その量をレンゲでコップにすくい、次の人が一気飲みするというものである。こんなゲームが延々と続く。何の意味があるのか…。その間料理は一口も食べていない。一口もである。
ゲームを続けている内に、若いスタッフの一人が吐きに行った。その後も参加するのだが、私ともう一人のスタッフとで、代わりに飲んであげたりして助け合った。この頃になると、もう時間感覚がないが、ようやく洗面器の米酒が無くなり『ようやく終わった~』と思ったのもつかの間、新しい2杯目の洗面器がやって来た…。
私も吐いたのであろうか⁉ 定かでない。フラフラで記憶がとぎれとぎれで、詳細は覚えていないが、2次会は広いカラオケルームで、何十本もビールが置かれている。もう飲めないが夜遅くまで、付き合わされのだけ覚えている。
翌日も朝7時からたたき起こされて、1年に一度の祭りだから来てほしいと。この日もとんでもない1日となるのだが、詳しくは『中国の農村で”もののけ姫”の乙事主様(おっことぬしさま) を喰らう!!』https://www.china-aruaru.com/big-pigを見て頂きたい。
以上が私の思う中国の地獄絵図であった。
コメント