ようやく中国入国手続き完了‼︎
中国重慶から年2回の内のひとつである1月末の春節での日本帰省。その当時はコロナは中国で騒がれているだけで、日本に帰省することはむしろ安全であった。が、しかし‼︎ 1月末からほんの1週間のつもりが実に7ヶ月もの長い間、日本滞在を余儀なくされたのである。ご存知の通り、コロナが一気に世界中に拡散され、中国と日本との出入国制限が掛けられたのである。
中国がいち早くコロナ禍から復調し、今度は日本が第2波段階になった頃、コロナが世界中で猛威を振るう中、通常の自由入国は待っていたら埒が明かず、14日間の隔離条件があるものの、特別対応で中国入国の可能性が出てきた。中国に入国するには下記準備をすれば可能となる。
これらが全て揃ったのが8月中旬。9月のフライトでようやく中国に入国することとなったのである。
————-【追加情報】2020年9月9日発表 ———–
日本から中国へ渡航される方へ:新型コロナウィルスPCR検査陰性証明提示による搭乗開始のお知らせ
海外渡航における健康と安全を確保し、国境を越え感染症が伝播するリスクを低減させるため、中国民用航空局、海関総署、外交部の公告に基づき、2020年9月25日(25日当日を含む)より、日本から中国へ渡航する中国籍及び外国籍の旅客は、3日以内(発行日を基準とする)の新型コロナウィルスPCR検査陰性証明が搭乗手続に必要となります。
<必要書類>
入国状況24時レポート
会社の同僚と2人でレンタカーで関空まで行き、18時のフライト予定。台風9号が接近しており、数時間遅れれば飛ばない可能性もあったが、無事決行。最終的に隔離ホテルに到着したのが夜中の1時なので、実質7時間。飛行時間2時間を差し引くと入国手続きの所要時間は5時間で、予想に反してスムーズな流れであった。
入国全体の流れ
18:00 関空から離陸(予定通り)
20:00 上海浦東空港着
20:30 イミグレ/PCR検査など
21:45 荷物受け取り
23:00 PCR検査結果待ち/滞在地区割振/バス待ち
24:30 隔離指定ホテル着 /入室手続き
25:00 入室
関西国際空港
流石の関西空港でもガラガラ。こんな状態が続けば日本経済復活はまだまだ先が見えない…。ゾッとする。
ガラガラの理由は、1日の国際線が4便しかない。
マニラ、上海、パリ、ドバイのみ…。そりゃ少ないわな…。
ガラガラと思いきや‼︎ 中国行き吉祥航空カウンターには超長蛇の列。2時間40分前に受付をOPENしたが、既に通常の2倍以上の混雑様。通常ではあり得ない状況だが、流石日本!親切丁寧且つ手際良く捌いてゆく。
やっぱり日本はストレスがたまらないね〜‼︎
中国人女性留学生だろうか!? 完全防護服で搭乗。防護服の姿は若者に散見される。
搭乗者は中国人:日本人=6:4くらいだろうか!?
中国人留学生や仕事の日本人/中国人男性が多い印象。
受付を済ませ、カウンター横でWechatアプリ(日本で言うLINE)でQRコードを読み込みが必要。「基本情報」「フライトNo /座席」「中国での滞在予定場所」「緊急連絡先」など打ち込み。成功すると個人バーコードが表示される。最後はスクリーンショットでバーコード画面を保存指示あり。Wechatがないと話にならない…。
上海浦東空港
機内から降ろされた後は全て一方通行。迷うことはなく全て流れ作業。
所々に関所が設けられており、またwechatを使い日本での滞在場所や健康状態を記入したり、PCR検査承諾書に署名したり。
人生初のPCR検査。「鼻・喉・口」があるらしく今回は鼻タイプ。
上を向き、綿棒みたいな棒をかなり奥まで突っ込まれる。
鼻から棒で「喉ちんこまでグリグリ〜」って感じ。
しかも鼻の穴ダブル… けっこう痛かった…。
Wechatで申請した中国での滞在場所によって受付が違い、受付を済ませた後は、PCR検査結果待ち。
→地区全員のPCR結果が分かると、専用バスで隔離ホテルに向かう。1時間ちょっとでPCR検査結果が判明。かなり早い⁉︎
大型バスで移動。私の申請したエリアは7名でかなり少ない方だと思う。なぜなら隣のバスは満席だった…。1時間以上乗ったか?ようやくホテルに到着した。
ホテルに入る前、持っているスーツケースや鞄を消毒液でビショビショにされる…。
物々しい防護服を着た受付で入室手続き。我々は現時点ではコロナ容疑者である。
ここでは紙記入が主流だったが、何枚もあり、30分以上掛かった。
必要な情報が記入された紙。
「14日隔離」「Wifi」「出前ダメ」「宿泊料金」「食事料金」
因みに宿泊代・食事代は自己負担
Total 5600元(84000円)1日:400元(6000円)
<内訳>
宿泊代:320元/日(4800円)上海では破格の安さ。
食事代(普通版):80元/日(1200円) 1食:400円
ようやく入室。入室前に食事が提供された。
昼から機内食のクラッカーのみだったので、かなり嬉しい中国らしからぬ配慮。
酢醤油までは言わないが、せめて醤油を付けて欲しかった…。
人生初の隔離生活突入‼︎
出国前、会社のある事務の女性が通常のメールのやりとりで「隔離生活なんてなかなか出来ない経験ですね!」とポロっと書いてあったのがすごく積極的な考え方で印象に残っている。言われる通り!なかなか出来ない経験なので、前向きに向き合おう‼︎‼︎
隔離生活4日目。違法?海外VPNを見つけ出し、プツプツと接続が切れる中、この記事を書いている。
ホテルでの生活
小綺麗なホテル。小さな窓が一つあるだけで閉塞感はあるものの、なんの問題もない。内心ホッとしているのが正直な感想。
「この部屋から一歩も出れないという現実」に覚悟を決めないと!
14日間の生活必需品は揃っている。
水、トイレットペーパー、歯ブラシ、ゴミ袋、紙コップ、洗剤石鹸。
一気に「一歩も出られない」という現実味を帯びるよね〜!
1日3回、8時、12時、18時に部屋の前の小さなテーブルに置かれる弁当。やっぱり中華は美味い‼︎と感じてしまう油まみれ感‼︎ 時間が来るのが待ち遠しくなってきている隔離4日目ですwww
しかし刑務所か動物園か…。エサみたいに感じる時も…。
ホテルの廊下。床はシートを被せる徹底ぶり。
朝8時と昼の12時に防護服を着た人がやってきて、おでこ非接触の体温計で測り「36.5」「36.4」…と叫ぶ。
それをまたWechatで1日2回報告が義務となっている。もう全てWechat管理である。
隔離生活4日目の所感
日本で滞在中、先陣を切って入国した人の話やネットでの情報を見たり聞いたりした入国状況よりも、かなり効率的に入国できた様に思う。携帯アプリでの管理や空港内の着陸からホテルまでの流れ作業は、中国らしからぬ効率の良さを感じる。何より無事入国出来たことにホッとしている。
また、日本の空港では業務員はマスクでの対応、中国では全員防護服に防護眼鏡の徹底ぶり。通路も噴射器で消毒している状況。これがコロナに対する危機管理意識の差なのか!?
加えて、PCR検査の検査結果が1時間ちょっとで出たことにも驚いている。日本でPCR検査を受けるには2〜5万円、結果も確か1日後だった様に記憶している。(日本の空港内でのPCR検査状況は知りませんが)。空港内でのPCR検査代は請求されていないが、もともと中国では自費でのPCR検査代が1000〜2000円程度。この差はどこから来るのだろうか!?
今回の体験だけで言うと危機管理や受け入れ体制などは中国に軍配が上がるように感じる。社会主義国の強みなのだろうか!?
やっぱり一番の心配事は、今現時点では入国制限があり、人数をすごく絞っている中での空港内対応。自由入国となるととても対応ができないだろう。合わせて関空のガラガラの状態を見ると日本経済含め、世界経済の復活はとても先の様に思う。来年日本はオリンピック開催も控えている。新しい首相を迎えて、なんとか踏ん張って欲しいものである。
今回の世界的なコロナパンデミックで、テレワークなど仕事の形態、世界経済、国際交流のあり方さえも一変してしまった状況の中で、自分自身も変わらなければならないのだろうか!? また、どのように変わるべきなのか!? 残りの隔離期間でじっくり考えることとしようwww。
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